「年末へ向かう気配と小さなぬくもり」

「日」

11月28日 金曜日

なんとなく朝ごはんを抜いてしまったせいか、

体のどこかにぽっかりとした空白が残ったまま一日が始まった。

昨日のあの小さなハプニングが、思っていたよりもすんなり片づいてくれたのは救いで、

胸の奥で静かにほっと息をつく感じがあった。

でも月末、そして年末が近づくにつれ、気持ちはどうしてもそわそわしてくる。

空気がざわつく前に、相方と一緒に年末の営業時間を決めておこうと話し合いをして、

少しだけ視界がクリアになったような気もする。

今年の年末はどんなふうに転がっていくんだろう。

穏やかに過ぎるのか、バタバタと駆け抜けるのか、まだわからないまま、

ぼんやりとした期待と不安が混ざり合っていく。

ふと実家に寄ると、掃除機がまるで吸わなくて、思わず笑ってしまうほどだった。

父も気にしながら半ばあきらめてるみたいで、結局わたしのお節介が発動して、

そのまま勝手に新しい掃除機を注文して届けることにした。

こんなふうに少しでも生活が楽になればいいんだけど、

これから寒くなるとトイレまでの道のりが父には負担になりそうで、

それがまた別の心配として胸に残る。

帰り際に、株の葉っぱの漬物をもらった。

塩をまぶして、塩と昆布と鷹の爪を折ったものを重ねながら漬物機に入れて、

二日ほどで水が上がってきて、いい頃合いで食べられる――

そんな手順を聞いているだけで、

なんだか台所の湿った空気や、

野菜が少しずつ味を含んでいく時間のことを思い浮かべてしまう。

そんな流れで、すっかり気が緩んでいたのか、携帯を実家に置いてきたまま帰ってしまった。

ポストに入れておいてもらうことにして、

夜、相方とのドライブがてら取りに戻る。

暗い道を走りながら、今日いろいろあったなと思うと、

なんだか一日が小さな粒みたいに手のひらに集まってくる気がした。

どれもたいした出来事じゃないのに、ひとつひとつが、こうして思い返すとうっすら温かい。

GP子より

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