「雨音にゆっくりほどけていく一日」

「日」

11月25日 火曜日

朝からしとしと降っていた雨が、

空の色まで連れていくみたいに外を薄暗くしていて、

家の中の時間もゆっくりめに流れていた気がする。

連休が明けても、娘ちゃんはまだテスト続きで、

その緊張がこちらにも少しだけ伝わってくるようで、

朝の送迎の車内はいつもより静かだった。

眠気と不安が混ざったような表情を横目に見ながら、

せめて雨の中だけでも楽に行ければいいな、なんて思ったりして。

昼過ぎには、ふと気づけば雨脚が急に荒れて、

横殴りの雨が窓を叩く音に一瞬だけ気持ちが掬われる。

外の慌ただしさと、室内の仕事の切り替えの狭間で、

新しく導入するシステムのウェブ打合せが始まっていく。

説明を聞きながら、頭のどこかで別の雨音を聞いているような、

そんな集中の仕方になってしまうのがちょっとおかしくて。

けれど、こういう細かい調整を積み重ねる時間って、

長い目で見ると大事なんだよな…と自分をなだめつつ。

そのあと、娘ちゃんの歯科矯正のゴムを紛失してしまったと連絡が入り、

急きょ買いに行く流れに。

こんな小さなものひとつで夕方の動きが変わっていくのも、

子どもがいる日常の“あるある”なんだよなと苦笑い。

塾へのお迎えの頃には雨も少し落ち着いていて、

今日一日を乗り切った娘ちゃんの表情を見て、こちらもようやく肩の力が抜ける。

夜ごはんは昨日から続けて作り置きに助けてもらう。

こういう日のために準備していたわけじゃないけれど、

結果として支えられている感じがして、静かに感謝がこみあげる。

慌ただしさの中にも、ぽつぽつと小さな余白があって、

それがなんとか今日をやわらかくしてくれた気がした。

GP子より

タイトルとURLをコピーしました